インハウスライターとは?メリット・デメリットを解説

11/25/2023

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質問者

Webライターの仕事がしたいんだけど、フリーランスは不安なんだよね

正社員のライターってどうなんだろう?

近年、副業に取り組む方が増えるとともに、Webライターという職業の人気も高まりつつあります。 

Webライターとは、インターネット上に掲載する記事やコラムを執筆する職業のことです。
仕事に必要なものはパソコンとインターネット環境のみ、特殊なスキルがなくても始められる参入障壁の低さが魅力です。

さて、Webライターと聞くと、個人で働くフリーランスを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
その一方で、企業に属し安定収入を得ながら働くインハウスライターという選択肢もあるのです。

本記事では、企業に所属するWebライター、いわゆるインハウスライターの概要とメリットを解説します。

本記事の内容

  • インハウスライターの概要
  • インハウスライターのメリット
  • インハウスライターのデメリット
  • インハウスライターに必要なスキル
  • インハウスライターになる方法

ぼくは以前、Webマーケティング会社でインハウスライターとして働いたことがあります

そのときの経験も踏まえて、お伝えさせていただきます

いぐち

「Webライターの仕事はしたいけど、フリーランスになるのは不安」と感じている方は、ぜひご参照ください。

インハウスライターとは

インハウスは「自社」「企業内」という意味で使われる言葉であり、外部委託をせずに業務を内製化している状態や働き方を示します。
つまりインハウスライターとは、企業専属のライターということです。

主に正規雇用されているWebライターが、インハウスライターとよばれます

いぐち

Webライターを正規雇用する企業として、下記が挙げられます。

Webライターを正規雇用する企業(一例)

  • SEO会社
  • 広告代理店
  • コンサルティング会社
  • 出版社
  • 新聞社

新聞や広告といったメディアはもちろん、SNSの普及により文章の重要性は増す一方です。
それに伴い、Webライターが活躍するシーンも拡大傾向にあります。

「AIの台頭により、Webライターの仕事はなくなる」といわれることもありますが、AIに負けないための品質を担保するために、率先してWebライターの正規雇用を図る企業も少なくありません。

事実、求人サイトにはさまざまな企業のWebライターの求人票も多く見られます。

次項では、インハウスライターならではのメリットを解説します。

インハウスライターのメリット

インハウスライターのメリットとして、以下の3点が挙げられます。

インハウスライターのメリット

  • 安定収入を得られる
  • スキルや知識を得られる
  • 在宅ワークができる

それぞれ、順番に解説していきます。

メリット①安定収入を得られる

インハウスライターの強みは、毎月一定の収入を保証されている点です。

アルバイトや派遣社員、フリーランスの場合、働いた時間や成果物に応じて対価を得ます。
働いたぶんだけ報酬が増えるので、やりがいを感じる方もいらっしゃるでしょう。

しかし、体調不良や契約の打ち切りによって、思うように働けない期間も発生します。
その場合、収入が減ることは免れません。

一方インハウスライターは、月々の給与が固定されています。
突然の体調不良で休む際も、有給休暇を使えば減額される心配はありません。

また、法律により正社員の解雇は厳しく規制されているため、よほどの理由がない限り、仕事を失うこともないでしょう。 

「Webライターの仕事はしたいけど、フリーランスのように収入が安定しないのは苦手……」と感じる方からすれば、固定給を得られる働き方は魅力的に映るのではないでしょうか。

メリット②スキルや知識を得られる

ライターに必要なスキルや知識を得られるのも、インハウスライターのメリットです。

巷では「Webライターは日本語で文章を書ければ、誰でもなれる」といわれることもありますが、実際にはさまざまなスキルや知識を身につけなければなりません。
読みやすい文章を書くためのライティングスキルや、記事を検索上位に表示させるためのSEOが、その一例です。

こういったスキルや知識を学ぶために、書籍を買ったりスクールに通ったりする方もいらっしゃるでしょう。
しかし書籍の購入なら数千円、スクールに通うなら10万円以上と費用がかかってしまいます。

その点インハウスライターなら、所属する企業が蓄積してきた実践的なノウハウを無料で学べます。
またインタビューや添削、他者の記事の校正・校閲など、一般的にはあまりできない業務に携わることも可能です。

所属する企業によって差異はありますが、Webライターの実践的なスキルを身につける絶好の場を得られるかもしれません。

メリット③在宅ワークができる

インハウスライターを雇用している企業には、在宅ワーク(リモートワーク)制度を取り入れているところも少なくありません。

在宅ワークが可能なら、出退勤時の満員電車に乗る必要がなくなり、移動時間がなくなるぶん自由な時間を増やせます。
また完全在宅(フルリモート)を認めている企業に入社できれば、地方や海外への移住も叶うかもしれません。

インハウスライターは、生活の安定と自由を両立できる選択肢になり得ます。

インハウスライターのデメリット

さまざまなメリットを得られるインハウスライターですが、以下の点に注意が必要です。

インハウスライターのデメリット

  • 記事の題材(ジャンル)を選べない
  • 給料が安い傾向にある

どのようなデメリットなのか、詳細を見てみましょう。

デメリット①記事の題材(ジャンル)を選べない

インハウスライターは、自身で案件を取る必要がない一方、記事の題材やジャンルを選べないのが難点です。
フリーランスとは異なり、所属している企業から提示されたノルマをこなすような働き方になるため、執筆する分野にこだわりのある方は苦痛に感じるかもしれません。

とはいえ、さまざまな題材の記事に携われるので、幅広い知識や柔軟性を得られる可能性があります。

特定の分野に精通するのは難しいかもしれませんが、オールマイティなライターを目指すならメリットになり得ます。

デメリット②給料が安い傾向にある

さまざまな求人票を確認したところ、インハウスライターの給料は安い傾向にあります。

インハウスライターの平均月収は、以下の通りです。

インハウスライターの平均月収

  • ライター未経験者/20万~23万円(残業代込み)
  • ライター経験者/25万~30万円(残業代込み)

ぼくがインハウスライターとして働いているときの月収は25万円ほどでした

ボーナスや退職金制度はなかったです……

いぐち

当然ながら給与額は企業によって異なるため、高収入を得られる可能性もゼロではありません。
今回参照した求人票のなかには、初任給50万円以上もらえるものもありました。

また、フリーランスで20万円を稼ぐ労力を考慮すれば、悪い金額でもないように思います。

インハウスライターに求められるスキル

インハウスライターが、企業から求められるスキルは次の4つです。

インハウスライターに必要なスキル

  • ビジネスマナー
  • 基本的なパソコン操作
  • ライティングスキル
  • SEOに関する知識

企業に属するため、一般的なビジネスマナーは身につけておきたいところです。
ビジネスマナーの5原則ともいわれる、挨拶・身だしなみ・明るい表情・言葉づかい・業務態度を意識し、相手に不快感を与えない振る舞いが求められます。

くわえて、入社後スムーズに業務を始められるよう、タイピングやWord・Excelの操作など、パソコンの基本的な使い方は習得しておいたほうがよいでしょう。

またライティングスキルやSEOに関する知識がない方は、事前に専門書を数冊読んでおくことをおすすめします。

多くのWebライターに絶賛されている名著を紹介します

読んだことがない方は、これを機にお手に取ってみてください

いぐち

インハウスライターになる方法

インハウスライターになる定番の方法は、求人サイトからの応募です。
その点は、一般的な転職活動と何ら変わりません。

検索条件に「Webライター」「正社員」と入力して、希望条件に適した求人票を探してみましょう。

おすすめの求人サイトは、IT転職に特化したGreenと、求人数の多いIndeedです。

まとめ

今回は、インハウスライターについて解説しました。

本記事の内容

  • インハウスライターの概要
  • インハウスライターのメリット
  • インハウスライターのデメリット
  • インハウスライターに必要なスキル
  • インハウスライターになる方法

インハウスライターは、正規雇用された企業専属のライターです。
固定給を得られるため、フリーランスのような不安定さが少ないのが強みです。

ぼくが働いていた会社は、土日祝日が休みだったので家族との時間も確保しやすかったです

いぐち

インハウスとフリーランス、どちらにもメリット・デメリットがありますので、それぞれの特徴を加味して、どちらの働き方がご自身に適しているのか検討してみてください。

  • この記事を書いた人

いぐち こうき

二級ファイナンシャル・プランニング技能士のWebライター。前職は飲食店経営者です。 お金に関する知識を“中学生にもわかる言葉”でわかりやすく発信しています。

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